【My Story1】日本脱出
「支店長!ハワイに行きますので、会社辞めさせてください。」
今でも覚えてます、支店長に二度見、いや三度見された事を笑
33歳の時に勤めていた会社を退社し、ハワイ行きを決めました。
ただのハワイ旅行ではありません、ハワイ移住のためです。
皆さんはじめまして。武田(たけた)めぐみです。
私が勤めていた会社に辞表を出して、ハワイに行くぞと決めた11年前。
その当時、私は某会社の大阪支店の経理を任されていました。
大学を卒業してからの約10年間、OL生活は仲のいい同僚と楽しくもあり、いい出会いもあったけど、やはり私には合っていなかったと今振り返っても身震いがします笑
暑い日も寒い日も雨の日も強風の日も、綺麗な格好をしてヒールを履いて、朝早く家から最寄り駅まで10分歩く。
(話はそれるけど、夏のめちゃくちゃ暑い日にパンストはきつい。。パンストって。。ハワイでは絶対履かない。裸足でビーチサンダルで一年中過ごしてる今から思うと拷問だった笑)
日本一痴漢が多いと言われてる地下鉄御堂筋線に乗り、お尻を触られた??もう痴漢なのかたまたま手が当たったのか区別もつかないくらいギューギューに詰め込まれた電車に乗り、難波駅でごった返した人混みの中をすり抜けてなんとか出口へ出る。そして会社まで徒歩15分また歩く。
会社に着いた頃には、あー疲れた。。。となる毎日。
同じ顔ぶれに同じ風景。同じ仕事を淡々と繰り返す日々。
定時まであと何時間何分なんて朝からカウントダウンをして自分を励ましていました笑
そんなOL10年目の私に事件が起こったのです!
「ちょっといいかな、話があるから支店長室に来なさい」
支店長に呼ばれました。支店長室に呼ばれるって私、、何かやらかしたのか?何もミスした覚えはないぞ。。。
私、自分で言うのもなんですが、結構真面目な人間で、与えられた仕事はすぐにやっていたし、1日に与えられた仕事は朝から猛スピードでいつも定時までにきちんとこなしていた。他の人にも「何か手伝うことある?」と声をかけたり。
そんな私が呼び出しを食らいました。
皆んな遅くまで残業して仕事頑張ってくれてるんだ。。。
えっ?
始めは支店長が何の話をしているのか、理解ができませんでした。
「残業は日本の美学だからな」
なるほど〜それを言いたかったのか、支店長は。やっと理解できました。
そう、私、定時に帰っていたのです。
この会社では、朝から定時までの間に一生懸命仕事をこなして帰る人よりも、ゆっくり残業時間帯まで仕事を残す人や、お昼過ぎからうたた寝する人、タバコ休憩何回取るの?ってくらいいつも席を外してる人、残業代が欲しいからわざと定時を過ぎてから忙しいフリをして働き出す派遣社員の方が、評価されていたのだ。
愕然としました。。。そして、この環境にはもういれないと思いました。
私はその当時とにかくお金を貯めたくて、仕事が終わってから家庭教師のアルバイトをしていたし、異業種コミュニティで交流したり、友達とディナーにも行きたかった。一人暮らしをしていたので、食材を買って新たなレシピでお料理を作る事も楽しかった。
会社辞めたい。。と言うか日本出たい、、
と思いました。
私が間違ってるとか、周りが間違ってるとか、もうそういう次元ではない。私が環境を変えるしかない!と思いました。
よし、会社辞めよう。。
ちょっと待った〜!!!
その次の月に、2年に一度の社員旅行でハワイ行きが控えてるではありませんか!
ハワイ旅行?そんなのもういいから今すぐ会社を辞めてやる!ってかっこよく言いたかったけど、会社が連れて行ってくれるんだもん、やっぱりハワイは行っとくか笑
とにかくハワイから帰ってきてから行動を起こそうと心に誓いました。
だけど、考えてみると、私ハワイに特に興味はありませんでした。特に魅力的に感じる部分がなかった。サーフィンをするわけでもないし、海が好きなわけでもない、日に焼けるのが怖かった、美白化粧品にいくら費やしてきたか笑 綺麗な景色にもそんなに興味がなかった。
どちらかと言うと、私はアジア圏の国に旅行するのが大好きでした。活気溢れる市場、屋台で食べる安くて美味しいご飯、露店で売ってるお土産、薄汚いレストランやホテル。
大学でタイ語を専攻していた事もあり、タイには何回も長期滞在していたし、韓国も大好きで何回も旅行しました。
ハワイか。。あんまり興味ないけど、とりあえず会社が連れて行ってくれるんだから行くか。その程度の気持ちでハワイへ初めて行くことになりました。